re-union

Little Glee Monster『re-union』芹奈テキストインタビュー


── メンバー4人による「君といれば」を聴いたとき、歌詞などからどのようなことを感じましたか?

実際どんな気持ちで待っていてくれたのか、場所を作ってくれていたのかを聞いたことがなくて。こういう曲でしか伝え合っていないので、「君といれば」の歌詞のようにメンバーも私のことを思ってくれていたら宝物だなと思うし、とにかくうれしいなって気持ちです。

── 芹奈さんの復帰作となる「REUNION」に込めた想い、これまでのリトグリにはなかったタイプのサウンドを通じて伝えたかったことを教えてください。

急に暖かい自然に囲まれた、冷たい廃墟で踊る4人。裸足で何かを探しながら追いかけている自分。冷たい風、埃っぽい匂い、森林が靡く音が頭の中で映画みたいに流れ始めて。廃墟に行ったことはないから、匂いも感覚もわからないのに、鮮明に見えてくる。これは絶対に形にしたいと思い、忘れないうちに箇条書きをスタッフさんにメールしました。そのとき、映像と同時に頭の中で流れていた音楽のイメージも伝えて。でも、なかなかうまく曲のイメージが伝わらなくて、「イメージにぴったり合う曲はないかな?」といろいろ聴き返していたときに、高井息吹さんの「幻のように」をなんとなく再生した瞬間、鳥肌が立つくらい自分の中にあった映像と音がぴったり合って。それでスタッフさんに曲を聴かせたら「何かお願いできるかもしれない」ってことになり、楽曲提供していただけることが決まったんです。 私、しばらく歌っていなかったので声がまったく出なくなっていて、それこそ日常会話もままならいほどで。その状態からスタジオに入って、「REUNION」のプリプロをしました。これも不思議で、いろんな歌を歌ってもなかなか声が出なくてカスカスだけど、「REUNION」のときだけはすんなり声が出たんです。本当に「REUNION」は地道に形にしていった感じで、自分も楽曲制作からMVからなにからを、ゼロからスタートさせたことが初めてだったので、MVができたときも曲ができたときも幸福感がすごく強くて。この曲で何を伝えたいか?っていうのは正直なくて、というか決めたくなくて、リスナーの皆さんには自由に感じていただきたいなと思います。

── 5人の声が乗り完成した「REUNION」を聴いたときの、率直な感想は?

自分が思っていたものとは違う世界感に連れていってくれた感じでした。

── そして、5人の声で生まれ変わった「君といれば」に対する思いと、実際に歌ってみた感想を聞かせてください。

実際はまだ4人での「君といれば」って感じで、私はそこに“歌わせていただいている”って感じです。それもやっぱり、私が「REUNION」を制作するにあたっての気持ちとメンバーの気持ちは多少違っていたと思うし、そんな感じで4人が「君といれば」を制作するときは私には想像できないような気持ちで制作に挑んでいただろうし、簡単に5人の歌になんかしたくなくて。それはメンバーに対していろんな感情があるからこそなんです。これは私だけの気持ちの持ちようだから、他の人は関係ないし、聴いてくださる方にそう感じて聴いてほしいということではないんです。なんだろう……自分のけじめとして、私の中ではずっと「君といれば」は4人の歌だと思って歌っていきたいですね。

── 6月28日の全国ツアー初日、1曲目に披露した「VIVA」を披露したとき、どんな思いでライブと向き合いましたか?

いろいろ精一杯だったから、まったく覚えてないです……(苦笑)。

── 1月発売のベストアルバム『GRADATI∞N』以来となるCD作品『re-union』の発売を控えた、今の率直な心境を教えてください。

こうして形となるものを残せると思っていなかったので、非常にうれしいですね。

── 芹奈さんにとって、今回のミニアルバム『re-union』はどんな1枚になりましたか? そんなアルバムを、ファンの皆さんにどのように楽しんでほしいですか?

ここまで配信だけだった曲たちをぎゅっと詰め込みました。私たちのことを思い浮かべて聴いてくださるのもうれしいですけど、今自分が置かれている場所、不安、いろんな感情を抱えながら日頃生きている人ってたくさんいると思います。だから、自分のためにぜひ聴いてください。

── 最後に、ガオラーの皆さんへのメッセージをお願いします。

こうしてリリース出来たことも、5人に戻るまで待ってくださっていた皆さんがいたからだと思います。自分がたくさんの愛情をもらった分、皆さんにちょっとずつお返しをしていきたいですし、その一つがこの『re-union』なので、ぜひたくさん聴いてほしいです。

9月22日 Mini Album「re-union」Release!!!!!

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